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夕子、西成区花園町在住。 第71話     (今年も御贔屓頂き…)

  「今年もこの洋子を御贔屓下さいまして…本当に有難うございました。 来年も引き続き宜しくお願い致します。」

 「よっしゃ~うちの出番やで~~。」 「みんな、この寒いのに…最初はビールやろ…?」                          「…はいっ……おっちゃんも、はい……慌てたらアカン………順番や……はいっ……」  

  「ありがとう、若女将…。」 「…よっしゃ~~ 堅苦しい事は抜きにして…思いっきりいこか~~。」

   「賛成~~ はい…お疲れさんでした~~。」

   「…まぁ、来年もよろしく…お疲れさんでした~。」

  「はい、こちらこそ…よろしくお願いします……ママも、若女将もよろしく頼んどきます…。」

  「ほんま…若女将も大活躍やったなぁ~ 来年はもっと活躍しそうやしなぁ…。」 

  「ほんまや、年々役に立つようになって来る訳やからなぁ……当然、来年も楽しみや。」

   「…ほんまやで……ただ、一緒に飲まれへんのが…残念やけど……。」

 「藤島さん、それは…10年後の楽しみに置いときましょ……。」                                          「今日は、若女将のお酌で…大いに盛り上がったらええですやんか…。」

 「その通りや……せやけど、今日は…あんまり遅くまでは…ママにも迷惑や。」                                  「もちろん、飲み過ぎたら…若女将にも怒られる……。」                                                     「楽しく飲んで…若女将の帰宅時間頃には解散や……続きは、来年のお楽しみと、云う事で…ええやろ…?」

 「勿論ですわ………」                                                                   「それまでに…飲む方は、若女将に怒られん程度に…食べる方は、何一つ残さんように…若い西島くん達も頑張ってや~。」

  「山本さん、言われんでも…とっくに頑張ってますから…心配無用ですわ~。」


   「こんにちは… あっ、森川さん…いつもすんません…。」

  「おう…サブちゃん…ん…? 若旦那も一緒やないか…どないしたんや?」

   「いや~~ 今日は、俺と昌幸も混ぜてもらえませんか…?」

    「そら、もちろん…大歓迎や…なっ…?」

  「もちろんですわ~ ここ詰めますから…先輩、そこへ座って下さい。」

  「…あぁ、山ちゃんも…みなさんも、すみませんなぁ……昌幸もここへ座れ。」

    「はい…有難うございます。」

  「んっ…遠慮せんと何でも食べや…若旦那…。」

   「森川のおっちゃん…2回目やで…。」

     「…えっ…?…」

  「若旦那、若旦那って……2回目やで…うちの汚点やって言うてるやんか…ほんまに…。」

 「い、一回目も…聞き逃して無かったんやなぁ…。」                                                「けど、今日の若女将…迫力が無いと言うか…なんやニコニコして機嫌が良さそうや…ほんまは、好きな人が勢揃いして…嬉しいんやろ…?」

 「それは……マサは別にして、当たってる…。」                                                  「せやねん…めちゃくちゃ嬉しいんやで……ほんまに……なっ、お父ちゃん…!…」

  「えっ、夕子……それって…⁉………」 (…洋子…?)

 (…はい……) (夕子…ホンマに喜んでくれてる…よかった…)  
「はい…全部、残さんと食べて下さいね……。」                                                          「残ってもしかたないし…昌幸くんも何でも食べてよ…ジュースも、勝手に飲んでかまへんし……。」

    「あっ…はい、有難うございます。」

 「なぁ、お父ちゃんとマサは…なんで…? どないしたん…?」                                               「やっぱり、うちが居らんと……二人だけでは寂しかったんやろ…?」

  「そんな事、全然ないんやけど…先生が行こか~って……繰り返して言うもんやから…。」

   「昌幸、ここは…そ~云う事にしとかんかい……アホっ…判るやろ…?」

「…そ、そ~やで…昼からお前の言うた通り…『先生、何か手伝う事無いですか?』…って行ったら、ほんまに喜んでくれて…。」  「買い物やら…餅つき道具を出しては運び…出しては洗うたりと…次から次へと忙しいてなぁ……ほんまに寂しかったんやど…。」

   「昌幸~~! お前だけは…ホンマに…いつもいつも…なんでやねん…?」

   「えっ、せやけど…先生…その通り…………」

    「……その通りや、けど………」

 「も~~ええ!」  「ようするに…二人で忙しく、色々とやってた訳や…。」                                  「それで…良かったやんか……これからも、二人仲良うやっていったらええねん。」

   「昌幸… いや、もうええ…今日は有難う助かったわ。」

   「はい…あさっての餅つきも…命の限り、頑張ります。」

   「…命は掛けんでもええけどな……うん、頼んどくわ…。」

 「もう、ええ加減…そのくらいににして……来たからには二人だけやのうて、皆で盛り上がらんと…。」    
 「ほら、昌幸くんもしっかり食べて……サブちゃん、あんたは…閉店後の片づけが出来る程度にしとくんやで…。」

   「ん…、わ、判ってるがな……。」

 「夕子は夕子で、今日は若女将を忘れて…好きなもん、お腹一杯食べたらええのに…。」

 「ええねん、十分や……マサや、誰が何と言おうと…今日のうちは機嫌がええ……絶好調~や‼」

 「…やっぱりなぁ、どうもそんな感じやと思うてたんや……けど、なんでそんなに機嫌がええんや…?絶好調なんや…?」

   「おっちゃん…今日は何日や…?」

  「そら、仕事納めで飲んでるんや……28日やないか…?」

   「うん…そうやろ~~ ほな、あしたは…?」

    「…?…29…にち……。」

  「せやねん! …29日やねん! 森川のおっちゃん…大好き!」

  「…⁈…そ、それは嬉しい……ありがとう……。」



    「ふ~~っ、片付いたなぁ…。」
 「はい、有難う… 助かりました。」                                                            「これで今年の営業は終わりました…あしたからは、サブちゃん…あんたの奥さんと、夕子の母親に戻って…それについては…年が明けて、お店が開いても…もう、変りません……この一年、迷惑かけましたなぁ~。」

  「いや、それは……俺の…もうええやないか……お前もそう思うやろ…?」

   「…はい。」

  「……ほな、今日のところは…帰るわ、おやすみ…。」

 「はい…あした…。」 「さ、サブちゃん…ちょっと待って……。」

   「…⁉………!💛!………。」

  「サブちゃん…おやすみ…。」

    「…うん…おやすみ…。」

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