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夕子、西成区花園町在住。 第67話      (夕子先生、お願い…)

   「夕子先生、お願いします。」  「これは…ほんの気持ちですので……。」

    「マサ~~ 男前!」

  「ひょっとして…お前、芳月のアイスクリームが…唯一のウイークポイントや無いやろなぁ…?」

    「…かも…知れへん。」

  「今…8点まで記憶が在るんやけど……その後ど~なってる…?」

  「あんたの場合…しょうも無い事やって……0点にまで落ちてたからなぁ……。」

   「…⁉…レイテン…?……」

  「…8点まで覚えてるんやな……記録更新…2桁の10点で、どないや…?」

   「…早よ食べて、宿題やろか……。」

 「なんや…不服そうやなぁ……なんぼ頑張っても、15点にはならへんで……。」

    「……14点!」

 「しゃ~ないなぁ…14点や……アイスクリームに負けた……さぁ、宿題片づけるで~~。」

 「よっしゃ…って、素直に喜ばれへんもんが……」 「なぁ、0点に落ちた原因…聞いてもええか…?」

   「あんた…判ってへんのんか…?」

 「あっ…いや、判ってるつもりなんやけど……なんて言うか、一応…今後の参考に…なんて…思うたもんやから…。」

  「ほな…マサ、あんたは何が原因やと思うてるんや…?…言うてみ…?…」

  「え~~~っと……それはやっぱり…お風呂関係かな~~なんて…?…」

   「なにが…『かな~』やねん、アホっ! 他にないやろ……宿題や、宿題!」

     「…はい。」



   「お母ちゃん、マサ連れて来たで…。」

    「今晩は…お邪魔します。」

  「はい、昌幸くん、いらっしゃい…。」 「いつもの事やけど、遠慮したらアカンよ…。」

  「あっ、はい…今日はごっつい楽しみにして来ました…有難うございます。」

 「はい、もうすぐ出来上がりますよってね……夕子、釜めし以外に用意してあるもん…昌幸くんに出してあげて。」

   「…うわ~~すごいやんか~。」  「マサ、びっくりしいなや…ほれ……。」

    「うっ…うわ~~~。」

     「ほれ……。」

     「…うわ~~~。」

   「まだまだ…ほい……。」

   「…え~~~っ……。」

 「お母ちゃん、有難う……けど、うちでも…気いつかうやんか…大好物のオンパレードや…。」                      「マサ…『なんか言いたいんやけど、思いつかへん。』…って顔に書いてあるで…。」

    「……わん…!…。」

  「アホっ… 精一杯でそれかいな…。」

 「せやから、遠慮なんかせんでもええから、お腹一杯食べてくれたらええんよ……夕子も、変に気い使わんときや。」

   「うん、思いっきり食べさせてもらうわ……マサ、頑張って残さんと食べるんやで。」

   「…うん、これを盆と正月が一緒に…って言うんやろな…?」

    「マサ…気持ちは判るけど… クリスマスや…。」

    「……にゃん!……。」


 「も~アカン…… いつもの事やけど、今日は特別や~これ以上食べたら死んでしまうわ…。」                        「お母ちゃん、もうちょっとのとこで食べられへん…堪忍してくれる……?…」                                                     「アカンのやったら、ハ虫類に食いだめさせるけど……?」

    「…絶対 …無理…。」

 「そんなん、無理に食べる事なんか………」                                                         「なんや、ほんまにちょっとしか残ってへんやないの…しっかり食べてくれたんやなぁ…。」

 「…頑張って、頑張って…ここまで食べたんや……もう、一口も食べられへん…お母ちゃん、わかって……。」

 「はい、はい…せやから元々、全部食べられるとは思うてませんでした…。」                                      「こんだけ食べただけでも…驚いてますんやで…。」 「喜んでもらえたら、嬉しいですわ…二人とも有難う。」

  「…ほんなん、ほくのほうこそ……。」

 「アカン…マサ、故障しよった……今日は土曜日や…うちはこの後お店の手伝い…。」                           「マサ、あんたは帰って、お風呂行って、プロレスやろ…落ち着くまで居ててもええから……」                        「なぁ、お母ちゃん、かまへんやろ…?」

  「そんなん、昌幸くんの都合で…いつまで居ててもかまへんよ。」

    「…はひ、あひがとう……。」

 「アカン……まだ壊れてるわ…そこでのんびりしとり…。」                                                  「もう、そろそろ公務員軍団の来店や…お母ちゃん、今日も頑張るで~~。」

   「…夕子、気合い入ってますなぁ……。」

 「そら、こんだけご馳走になったんやから……役に立たん奴の分まで……。」


    「…ママ~かまへんか~~?」

  「はいっ! 公務員軍団の御一行様…いらっしゃい! この若女将が…待っとったで~~。」

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