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夕子、西成区花園町在住。 第63話       ( ただいま~~)

    「ただいま~~~。」

   「おう、夕子 お帰り…。」 「今日も仲良う…マサと帰って来たんか…?」

  「腹の立つ言い方せんといて!毎日の事や…明日からやめよか…?」

 「おいおい、そんな事言うな…昨日は美味しい上に、おもろかったし…昌幸のこっちゃから早速…なんか……?…」

   「お・お・当たり…や……。」

  「お前… そのセリフは、もはや…昌幸……」

 「そのまんま…マサが言うたセリフや!」 「あいつ、夜も寝んと考えた事が在るそうや…宿題終わったら来るわ…。」        「お父ちゃん、全然判ってへんやろ…?」                                                             「ほんまに、マサには…しょうも無い事言わんといてや… あいつの脳みそ、ハ虫類レベルなんやから…。」

    「…ハ虫類って……?…」

 「お父ちゃんは、ただ、面白がっとったらええんやろけど… 困るんは、うちやからな…ほんまに、たのむで~。」

  「いや俺も、昌幸には驚かされてるし…お前にも怒られるんで…困ってるんやで……。」

   「それやったら…もうちょっと考えて欲しいわ~。」

  「ん~~とにかく、おもろかったらええ…って…性格してるもんやから……。」

   「…それは、うちも…同じや…。」

    「昌幸もやろ……?」

  「せやけど…あいつの場合、脳みそが……。」

 「なんぼなんでも…ハ虫類は可哀そうや…。」  「今更、言うまでもないけど…ごっついええ奴っちゃで…夕子かて、そう思うてるやろ…?」

 「それは、まぁ…マサよりええ子は見た事無い…。」  「せやから…せっかく寝んとまで考えたんやったら…付き合うたろかなぁ~~と、思うて………。」

  「うん、来るのが楽しみや。」 「もちろん、話は…あれ、やろなぁ…?」

   「マサやで…他にないやろ……宿題してくるわ…。」



     「お邪魔しま~す。」

   「おう昌幸、待ってたで…まぁ、上がれ。」

   「はい、え~~ この頃は毎日のように…おじゃま……・」

 「あほっ…そんなもんかまへん……。」 「 おい夕子~~っ、昌幸…来たど~~。」

    「上がっておいで~~。」

  「おいおい、夕子が降りて来て…3人で盛り上がろうやないか…なぁ、昌幸…?」

   「はい…。 もちろん…是非、先生にも聞いて………」

   「アホっ! まずはうちが………いや、ええわ…降りて行く…。」


「え~~っ、…もしも…もしかして…わたくし昌幸が…万が一にも、警察官にと云う…夢破れし場合…『残された道は、夫婦漫才しか無い。』…と、云う…先生の言葉を深く受け止め…コンビ名を考えかけたら…夜も眠れず…つきましては本日……」

   「昌幸、ちょっと待て…… いつも………」

「…いつも通りや…普通にマサや…… しょ~もない事ほど…表現豊かにしゃべりよるんや…ハ虫類の持ちネタやねん…。」

  「おい、夕子… いろんな事言われて来たけど…ハ虫類は初めてやど…俺のどこが…【ハ虫類】やねん……?」

   「まて…! ええか、昌幸…顔とかの話とは違う……場所を特定するんはやめとけ…!……。」

    「……?…??……はい…⁉」

  「なぁ、マサの事やから…ベスト5とか云うて…1位から5位くらいまでは用意してるんやろ…?」  
 
   「さすが…完璧な、名推理……。」

 「…いちいち疲れる奴っちゃなぁ… まぁええ…ほな、5位から、いってみよか…?」                             「ええか…降りて来てやったけど、お父ちゃんが一緒やから云うて…どつかれへんと思うたら大間違いやからな…。」

 「…先生だけが…御在宅の時を待たせて頂きますので…………。」                                         「…何と言いますか…発表の日時は、改めてと云う事で…よろしいでしょうか………?」

 「…やっぱりなぁ…。」                                                                    「うちが怒る事は判ってるのに、いっぺん思いついたら…どないしようも無いって…そんな内容なんやろ…?」               「5位からや! 早よ…言わんかい!」

   「……せんせ~ いざという時には……」

 「やかましいわ! うちに一番聞いて欲しいくせに!…あほが!」 「ええか!…あんたの頭で、一晩かかったモンが…すぐに作り直せるはずが無いやろ…せいぜい順番の入れ替えかなんかを、考えてるんやろうけど… 無駄や! 早よしぃ!」

  「…まぁ、当たってるんやけど、図星やないで…一番だけは変えられへん、一番は…不動の一番を考えてあるんや。」

  「ふ~~ぅん…それは楽しみやんか……ほな、5位から2位まで…いってみよか~~。」

  「うん昌幸、ここまで来たら観念せえ…いざとなっても、助けられへんけどな…。」

    「…せんせ~~そんなぁ……」

    「5位や…‼」

   「……【カマキリ】……。」

   「……⁇……」  「…???」

 「まず僕が…『カマキリのオスで~す。』…そして…続いて夕子が、『メスで~す。』……。」

 「……⁉…」 「…お~っ、意表を突いてくるや無いか~~ 想像して無かったパターンやで……。」                    「カマキリはメスがオスを食べるって話やな…? 昌幸、なかなかの出来やど…なぁ、夕子……?」

  「…まぁええ、…たしかに予想して無かった…。」 「…このくらいでは怒ったりせえへん……。」

 「よかった~~【ノミの夫婦】も考えたんやけど…大人になった時には…たぶん俺の方がでっかく成ってると思うし…。」

「ほんまに、あんたの頭…どないしても、しょうも無い事か、ど~でもええ事しか考えられへん構造やろ… 4位は……?」

   「………【蛇と蛙】……。」 

  「…マサ、あんた路線変えて来たなぁ…。」 「…まだ、大丈夫やで…次、3位や………。」

   「…お待たせしました、ここで登場……【昌幸君とキングギドラ】……。」

 「…待ってた訳や無いけど、予想通りや…と、言うよりも…今のところ、予想が当たってるのはこれだけや…。」            「まさ、このくらいやったら、全然、大丈夫やで…けど、これが3位やと云う事は…1位、2位って…?」 「2位は……?」

   「良かった~~…ほな、もう大丈夫や。」

   「うそやん…? ど~いう事やねん……2位は…?」

   「そんなん、普通に…【夕子と昌幸】やんか…。」

 「え~っ…! あんた、一番はとっておきやて言うてたなぁ…。」 「アカン…今日はうちの予想がついていかれへん。」

   「夕子がなぁ……うん、それは楽しみや…。」 「昌幸… 1位はなんや…? 教えてくれ…。」

 「…はいっ! 絶対の自信作、堂々の第一位は……【制服と割烹着】……。」

   「……制服……割烹着…… マサ……。」

  「……ええやないか… なぁ夕子…?…」

 「…うん、まぁな………」                                                                 「けど、コンビ名には、もう一つや…制服を着てるんやったら漫才自体が存在せえへんやろ…警官になれたんやし…。」         「ほんまに制服姿が…カッコ良かったら…うちが女将しながら、このタイトルで…小説でも書いたるわ…。」

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コメント

こちらこそ、リンクありがとうございます。
作品の更新、とても楽しみにしています。人間味の伝わる小説ですね。
これからも宜しくお願いいたします。
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