FC2ブログ

夕子、西成区花園町在住。 第61話      (60話~の続き…)

 「お父ちゃん、行ってきたで~~お母ちゃんも喜んでたわ…『グレなんか、市場ではなかなか手に入らへん。』…って…。」     「それから、『ちゃんとお礼言うといて…』とも言うてたで… なぁ…マサは…? まだか……?」                            「ん……? …来た!

「うわっ! び、びっくりするやん…なんで分かったんや…?」 「あっ、今晩は…お邪魔します…え~本日は御招きに……。」

    「昌幸!」

   「はい!…」

  「早よ上がってこい…。」

   「…はい。」

  「マサ、あんた…全速力で走って来たやろ…?」

   「…来たけど…?」

 「玄関の前で一旦とまって、一息ついたやろ…?… それで分かったんや。」

   「…ホンマ…に…?」

 「昌幸、どないしても夕子には…今のところ、かなわんようやな…?」

   「…はい…そのようです…。」
「なぁマサ、素直に認めんといて…あんたみたいな【やんちゃもん】がそんな事言うから…うちの評判が下がるんやで…。」

   「えっ、 評判…上がるんとちゃうんか…?」

     「うちが、男の子やったらな……。」

  「…え~先生…… 今日は何を食べさせてもらえるんですか…?」

 「ふっ…魚料理や…グレやぞ。」                                                             「まだ年末とはいえ…そろそろ油も乗って旨いはずや…煮付けと刺身やけど、腹いっぱい食べて行け。」                  「御飯はお婆ちゃんが、特別にかやくご飯を作ってくれた…麺類とちゃうんやど、今日は……。」

   「いつも麺類で悪おましたなぁ…もう、ちょっとで炊けまっせ…。」


      「…旨い!」

    「…ほんまや~~~」

「はい、めっちゃ旨いです…僕、この魚食べるの初めてやと思います… あっ、かやくご飯も、めっちゃくちゃ旨いです。」

   「昌幸、お前ほんま、ええ奴っちゃなぁ…。」                                                   「せや、魚屋ではまず見かけへんわなぁ…ほんまに、よう礼を言うとかんとアカン。」                               「…無理やり洗濯もん作って、持って行ったろか…?」

   「そんなアホな事…かえって失礼でっせ…。」

  「うん、お婆ちゃんの言う通りやで…他の事、考えたほうがええと思うわ。」

   「アホっ、冗談やないかい……なんぼ俺でも解かってるわ。」

   「え~~っ、冗談やったんですか…?」

 「これや~!…これが問題なんや…マサ、あんたは…ほんまに……。」

 「…うん、どうやらそのようやな… 昌幸、ここもただ、笑うとったらええ処なんや。 分かるやろ~~ほんまの話…。」

 「いや~~さすがは先生や…ええ考えやと…思うてたんですけど…。」                                    「クリーニング屋さんに洗濯もんを持って行くんやから…大正解…これを、ラーメン屋に持って行っても…お礼には不向き…」

「…に、決まってるやろ!…昌幸、お前なぁ…お前…オリンピック選手になれんかったら、漫才師しか道は残ってへんぞ…。」

 「やめて、お父ちゃん!」 「マサ、本気にしたらアカンで… あんた、今…眼…キラリとさせえへんかったか……?」

 「…えっ、いや~~一生懸命頑張って…それでもオリンピック選手になられへんかったら……」                           「……そうか、漫才師になったら…ええんかなぁ……なんて………。」

   「アホっ! 警察官はどこいったんや!」

     「あっ…!」

 「アホっ、なにが…『あっ』やねん。」 「柔道…オリンピック…警察官…や。」                                「ええか、オリンピックがアカンかっても、この順番からオリンピックが 抜けるだけなんや…。」                        「うちは、絶対…夫婦漫才なんかせえへんからな。」

   「えっ…⁉…💛…」

    「えっ……⁉」

   「あ、あほっ! 仮の話や!…」  「…お、お父ちゃん、よう分かったやろ…?」                              「マサには特別、気を付けてしゃべらんとアカンねん……もう、なんべんも言うてるのに……。」

  「…夫婦漫才も…面白そうやけどなぁ……昌幸はどない思う…?」

  「うわ~お父ちゃん! …やめて~~~。」

    「…⁉…💛…⁉…」

  「マサ~~ 真剣に考えたらアカン…。」

 「うん…遠くを見つめてるみたいやな……『おい!昌幸』……なにを考えてるや…?」

  「…はっ! ……ぼ、…僕は……やっぱり警察官を目指して……ほんで……。」

   「ほんで…アカンかった時には…?」

    「…夫婦漫才。」

  「うわ~~~ えらいこっちや………。」
 
スポンサーサイト



コメント

60・61話、めちゃ面白かったです。

毎日の訪問、有難うございます。

今回は60話からの続きだからですか・・・? 更新が早かったですね、嬉しいです。

この続きも気になります・・・夕子とマサの将来も気になるところ・・・

私も今は、ほぼ毎日更新してるでしょ… 62話も早めでお願いしますね。

ななこさん、ほんとに有難うございます。

その通りです。61話も最後の纏め方が決まらず後編にしたでけで、文章的には出来ていたので…62話も早く更新できると思っています。

もう本当に物語は終盤で、年内に完結させるつもりなので頑張ります。

完結までお付き合い下さいね。

その後は、別の物語か、この続きに成るかは構想のまとまった順にと云う事で・・・よろしく。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: タイトルなし

さすが、ぬきちさん と言えば良いのか、本当に丁寧な対応有難うございます。

全く気にする事なんて必要ないですよ、お互いその日によって事情が在るのは当然の事ですよ。

本当にお互いさまで良いと思いますので、今後とも宜しくお願い致します。


> こんにちは
>  
> 昨日は訪問ができなくて、たいへん失礼いたしました。
> 今日からまた、応援ポチ、させていただきます。
>  
> 小説は大好きなので、楽しませていただいています。
非公開コメント