FC2ブログ

夕子、西成区花園町在住。 第58話     (ちょっと一杯飲ませて…)

    「…ちょっと一杯飲ませてくれるか…?」

  「あら、サブちゃん… 丁度、暖簾をはずすところですわ…。」

    「…ふ~~~っ…。」

   「どないしましたんや…?」


  「こっぴどく、夕子に怒られた…。」

 「…それは、大変でしたなぁ… 鬼の三郎も夕子にはタジタジですか…?」

   「こてんぱん、や……。」

 「気にはなるけど、何で怒られたんかは…聞きませんわ。」                                            「夕子がそんだけ怒るって事は…今の状況で、私の耳に入ったらマズイ事なんですやろ…?」

    「その通りや……。」

  「けど、…実際には大した事や無い…。」

    「その通り……。」

   「大した事や無いから、ここに来た…。」

   「…なんでも解かるんやなぁ… その通りや…。」

 「私らには笑えても、夕子の年頃には大変な事…今、私の耳には入れたく無い事………。」                         「…女に関する話……この前からの流れ……お風呂やね……?」

     「………………・…。」

   「もう…言葉も出ませんか…?」

     「そ、その通り…。」

   「他のセリフも、聞かせてぇな……。」

   「ほんまに、恐ろしいわ…びっくりや」

 「…夕子は、私には絶対に内緒にしたい。 せやのに…まさかサブちゃんの口から、私の耳に入ってるとは…。」

 「そうやな…けど、夕子の本気さが、いじらしいて…それを、お前に聞かせたくてなぁ………。」                        「この前も、今日もや… あいつ、こんな話がお前に知れたら…って、俺に、本気で説教しよるんや……。」

  「…それに、こんな話を私に聞かせたら… 私の気持ちも刺激出来る…。」

    「…そ、それは……。」

   「その通りですやろ…?」

 「その通り…せやけど…夕子の気持ちを…利用するつもりやない………。」                                     「そんな夕子の気持ちを、お前が…知らんままにしといたらアカンと思うてなぁ……。」

   「わかってます…サブちゃん、有難う…。」

     「…うん。」

   「狙いは… 外れてませんで…。」

   「ほんまか…? それで…?」

「この間、夕子と…ちょっと、大人の話をしましたんや………。」                                           「けど…どこまで、ほんまに解かってくれたんかは…疑問なところもあります……。」                             「それでも、『お父さんの事は信用してる…今は、誤解もして無い…。』…って…言うてましたんよ……。」

   「うん、 …それで……?」

 「あとは、私の気持ちの問題やと…せやから、お父さんを責めたらアカンよ…って…。」                           「今はもう、悪いのは…お母ちゃんの方なんやから…って…。」

    「…いつから、お前の方が悪うなったんや…?」

 「それは…もうちょっと、内緒にさせといて…。」 「夕子に聞けるんやったら…別に、口止めはしてませんけども…。」

   「いや、お前の口から、聞きたい…。」

  「…はい。 その時が、私の戻る時やと思います。」

 「家に戻って来てくれるんや…。」 「ここまで来たら、もう、慌てへん…… ゆっくり待つ事にするわ。」

  「戻るんは…家や無うて、あんたの胸です… 忘れんといて……。」

    「洋子……。」

    「…はい…。」

  「……よ・う・こっ……。」

  「アホっ…! まだ…アカン…!」

   「えっ…? なんで…?」

  「なんでもや! …それが、理由なんや…!」

   「…それが、理由……?」

    「そう、それが……。」

  「…ほな、そろそろ…帰るわ……。」

  「…はい。 お休み……。」  (…サブちゃん…ゴメン…)

スポンサーサイト



コメント

準備が出来ました・・・。

私は毎日訪問させて頂いてますよ。

とても、楽しみにしています。

私の方も準備が出来ましたので、よろしければ訪ねて下さいね。

そして、決してリンクはせずに訪問履歴から開いて下さいね…私は必ず訪問しますから。

云っときますが…今度のブログは凄いですよ・・・!

ななこさん、有難う・・・。

ななこさんには何時もながら驚かされます。

OKしました。

早速訪ねさせて頂きますね…楽しみです。
非公開コメント