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夕子、西成区花園町在住。 第53話     (…風邪やろか…)

   「……クション… う~、ゾクっとするわ~~ 風邪やろか…?」

 「めっきりと、冷え込んで来たからなぁ…夕子、今日は風呂、やめといたらどうや…?」                           「…お前がひくような風邪やったら、ひとに染ったら…死ぬかもしれん…やめとけ。」

  「どう言う意味や…お父ちゃん、だんだん…マサみたいになって来てるで…。」

  「それは違う…あいつが、俺に似て来てるんや…なんせ、弟子やからな。」

 「だいたい、ふたりで居るとき、どんな話、してるんや…? 興味はあるけど…なんか、聞きたないわ~~」

  「あほっ! …男のロマンと将来の夢についてやないか…。  …決して女の……」

    「決して…女の…?……」

  「……の…話なんかはしてへん…で……。」

 「男ってほんま、解かりやすい生きもんやな~ …なぁ、お父ちゃんがいらん事教えたりしてるんとちゃうやろな…?」

 「アホな事言うな。 俺も元…警察官やど…女…いや、俺の子供の頃はこうやった…とか…やな……。」                「ま…まぁ、そんな話や… 昌幸も、いろんな事に興味があるみたいで…なんやかんやと聞いてきよるんや…。」

   「…マサが……いろんな事になぁ…?」

     「そ、そうや……。」

   「それで……女風呂かいな…?」

    「…えっ、 うっ………」

  「学校から、帰ってすぐやったら空いてるとか…辛抱強く続けたら、そのうちチャンスは巡って来るとか……。」               「ふん…… しゃべり方まで想像つくわ……。」

    「うっ、…う~っ……」

 「なんやこの頃…明るいうちに、友達とふたりで行くのはオカシイと思うてたんや…。」

 「夕子…おまえ…警官どころか、刑事…いや探偵…」 「そうや! 推理小説でも書けるんとちゃうか…?」

  「アホっ! さすがに、この話だけは…お母ちゃんには内緒にしといたるけど……。」

   「ほ、ほんまか……?…」

「白状してるんと同じやんか…なんで、お母ちゃんが出ていったと思うてるねん…うちは、お母ちゃんに…帰ってきて欲しいんや!…アホっ~~‼」

 「…夕子…すまん。 マサとは、ほんまに軽い気持ちでやな…ほんまにゴメンや…。」                            「けど、俺は、お母ちゃんに出て行かれるような事はほんまにして無いんや… …これは信じてくれ。」

 「信じてるよ…うちは…。」 「…お母ちゃんも、そのはずや……。」                                          「子供の頃の話を…ウマが合うマサと、面白がってしゃべるんもかまへんけど…お母ちゃんの事考えて、内容には気を付けてくれんと…あいつは素直に……ほんまに、素直に…行動に移しよるんや…。」

   「うん、俺も実は…びっくりしたんや。」

 「あいつ、お父ちゃんの事は尊敬しとるから…特に、注意が必要なんやで。」

  「うん、よう分かった…。」  「これからは気を付ける…特に、マサにはな…。」

  「ほんまに、たのむで…。」

 「まかしとけ…頑張って、汚名挽回するから。」

   「名誉挽回や!」

    「えっ…?」  

  (あんたら、親子以上に、ほんまにそっくりやなぁ…)

   「…なんか言う…?…」

    「……て…へん!」

 「ほな、俺は風呂に行って来るわ…。」 「夕子、お前はど~する…? やめとくか…?」

    「行くわ!」


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コメント

ひろむ様、こんばんは。

相変わらず更新スピード早いですねぇ。
会話の掛け合いも板についてきたというか、やりとり、いつも面白く拝見させていただいてます。

と、文中に推理小説の文字が!
私のミステリ小説も先ほど更新しましたので、よろしければ見てやってください。

ラ コンシェルさん嬉しいです。

いつも有難うございます。

勿論、読ませてもらっていますよ。

本当にここんところ、お元気そうで喜んでいます。
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