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夕子、西成区、花園町在住。 第31話         (運動会当日 後編)

 「おばちゃん、あっ、おっちゃんもこんにちは・・・藤川君、大丈夫・・・ですか?」 

「お~い・・・様子を見て来てあげなさいって言われて、心配なんかしてへんのに来てくれてありがとう。・・・夕子の予想通り大丈夫や。」

「おばちゃん、うち帰るわ。」

「昌幸!なんて言い方するのこの子は・・・夕子ちゃん堪忍やで。へんな倒れ方したやろ。あれで左の肘がなぁ、反対の方に曲がってしもうたんよ。そうとう痛いはずやのに保険の先生がなんて言うても、大丈夫や医者なんかいらんって・・・とりあえず応急処置と痛み止め飲んだんやけど・・・。」

「マサ・・・あんた・・・おばちゃん、お父ちゃん呼んで来る!」


 「昌幸、おまえ男やな。大の大人でも転げまわるような痛さのはずや。幸い関節も柔らかいから大事には至らんで済んだ。もう大丈夫や心配いらん。けど、無茶したらあかんぞ、将来のオリンピック選手なんやろ?意地と根性も大切やけど、自分と自分の体も大切にせんと大きな夢にはたどり着かれへんのや・・・覚えとけ。」

「はいっ!…有難うございました。」

「おう、・・・藤川さん、昌幸君はもう心配いりません。しっかりした息子さんや。」

「青田さん、お礼の言葉もありません。有難うございます。本職の人に診てもらって、あの・・・」

「奥さん、気にせんといて下さい。ご主人とは子供の時からの付き合いで、おまけに藤川さんの方が2つ上の先輩ですやんか。困ったときはなんとやらで。」

「わかりました・・・ほんとうに有難うございます。」

「サブちゃん、ありがとうな。俺って口下手で人見知りやし・・・」

「兄ちゃん、ええって。気持は十分、なっ。」

「昌幸、辛抱したんや、昼からも期待してる。絶対勝つんやぞ、頑張れ。」

「はい、絶対勝ちます。」


 「お父ちゃん、有難う。・・・それに、カッコ良かったわ。」

「うん?、そうか・・・。」


 「昌幸君どうでしたんや?。急にお父さんまで連れていくから、骨折でもしてましたんか。気になって・・・でも、私まで、ヤジ馬みたいに行けませんしなぁ。」

「お父ちゃんのおかげで大丈夫や。うちお父ちゃんの事、思いっきり見直したわ。」

「思いっきりですか?」

「そう、思いっきりや。」「お母ちゃんの最大のライバルは飛田のお姉ちゃんや無うて、夕子やって言うくらい、思いっきりや。」

「なぁ夕子、お前、お父ちゃんの事、褒めてくれてるんやろなぁ。」

「それも、思いっきり当たり前や。」

「あんたがややこしい事するからです。素直に喜んどいたらよろしいがな。」

「うん、そうしたいところなんやけど・・・」

「なんにしても良かったですわ。昼からも頑張れるんやね。」

「痛い目したんや、絶対に勝て言うたら、絶対勝ちますって言うとったわ。」「あっ、せやけど、リレーは決勝で夕子とぶつかるんやないんか?」

「マサの極秘調査によると・・・って、赤組どうしやから当たり前なんやけど、マサとは一緒に走らへん。マサが1組目でうちが3組目や。」

「なるほど、昌幸の言葉が自信にあふれてたんは、そう云う事やったんか・・・」



 『ただ今の総合リレーの結果…3年生1組目…1着・赤組-藤川 昌幸 君・・・・・2着・・・・・・』


 「よっしゃ~!」

 


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こんにちは

訪問いただきありがとうございました。

昔は家族揃って子供の行事に参加したのでしょうね。
温かさが伝わってきます。

マサv-10カッコイイ!
調子がいいだけの男じゃない。

続きを楽しみにしてます。

momi さん、有難うございます。

こちらこそ、有難うございました。

私の子供の頃は、運動会と言えばちょっとしたイベントでしたよね。

今後とも宜しくお願い致します。

キャサリン・上川さん、いつも有難うございます。

マサの活躍はこれからも続きます。

ストーリーの都合上、色々な場面がばらばらに繋がりますが、夕子とマサの活躍に今後も応援をしてあげて下さい。

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