夕子、西成区、花園町在住。 第7話        (夕子とマサ、ごちそうさま)

 「ごちそうさまでした。やっぱりおばちゃんの料理は最高や。」

「遠慮せんでええから、お腹一杯食べなさいよ。」

「もう、あかん。これ以上は食べられへん。」

「うちもや。もう、お腹一杯や。マサと一緒やから、今日はこれで帰るわ。うちのファンのおっちゃんらに宜しく言うといて。」

「うん、判った。今日は若女将からや言うて、一品付けとくわ。気ぃ付けて帰りや。」

「すぐそこやから、大丈夫や。それから、いつも言うてるように、ここら辺で知らん人は居てへんし。」

「おばちゃん、ほんまにありがとう。美味しかったです。ごちそうさま。」

「夕子、ありがとうな。また、誘ってや。」「せやお前、あした、橘って言う奴の誕生日会や言うとったな。」

「そうやったんやけど、結局断ってん。」

「ふ~ん。」

「はよ帰って、お風呂行こ。・・・マサは?」

「行くけど、俺はプロレス見てからや。土曜日は10時まで起きててもええ事になってるねん。」

「それこそ、ふーん、やな。うちではスパイ大作戦のある月曜日や・・・った。」

「夕子・・・おやすみ。」 

「・・・おやすみ。うち、どないかして、お母ちゃんに戻ってきて欲しいねん。橘君の誕生日会も・・・なんか、家の中・・・家庭の雰囲気が羨ましいだけかも知らんわ・・・せっかく誘ってくれたのに、橘君に悪いことしてしもたわ。」

「・・・なぁタコ、電信柱に付いてるデンキってこんなに明るかったか?映画館のポスターまでハッキリ読めるで、ははっ、これだいぶ前のやっちゃ。なっ、まぶしいぐらいやろ・・・顔洗うてから風呂に行くんやで。」

「うん、あんた、ええ子や。今日はタコって言うたん許しといたる・・・おやすみ。」
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主人公の夕子と昌幸は作者と同級生と云う設定。          ディープな町、西成区花園町の世界を御堪能下さい。

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