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制服と割烹着(夕子と昌幸・青春篇) 第50話


 「おい、今年も紅葉を観に行くつもりで居てるんか?」

「悩みどころやねん。去年はやっと綺麗な紅葉が観られたけど、あの人混みにはうんざりしたからなぁ…マサは行きたいんか?」

「俺はいつでも、お前しだいやないか。」

「次に休みが合うのは? 今日はまだ早すぎるやろ?」

「それが、しばらく無さそうやから聞いたんや…行くんやったら今日なんや。」

「え~っ、散ってしまうよりはマシかも知れんけど、まだまだやと思わんか?」

「ん~確かに……場所によるやろなぁ。」

「どっちにせよ、休みがしばらく合わん分けやろ? 無駄にしたら勿体ないなぁ…」

「紅葉の他になんか在るんか? まさか子供の時から嫌いな菊人形でもないやろ?」

「別に菊人形が嫌いな分けでも無いんやで…見ても面白いとは思わんかっただけや。」


「菊のかたまりにマネキンの首をくっつけただけとか言うとったやないか?」

「こいつ…久しぶりにいらん事を思い出しよったなぁ。うちも、あんたが虫歯で泣きながら遠足に行ったんを思い出したわ。」


「アホな事を言うな…泣いてなんか無かったはずやで……悲しかったんは弁当や。」

「お茶とお粥だけやったなぁ。2本の水筒に入れて…おばちゃんのアイデアか?」

「…他に無いやろ? もう一人は発言権の無いお父んなんやから……」

「せやな、聞かんでも分かってる事やったわ……アレは可哀相やけど笑えたで。」

「お前ら……友達3人、束に成って笑うてくれたんは死ぬまで忘れへんわ。」


「アカン…またいらん事、思いださせてしもたやんか。なぁ、そろそろ行動に移る事にせえへんか?」

「勿論その気やけど…問題は目的地や。」

「それによって弁当も……いや、もう外で弁当は寒そうやなぁ…よっしゃ紅葉はあったら儲けモンでやっぱり温泉や。」


「お前この頃、温泉にハマってるみたいやなぁ…俺も嫌いやないからOKやけど。」


「ほ~確か…あんたの好きな温泉は雄琴温泉やったんと違うんか?」

「………あ~、あの~僕もいらん記憶を一つ消去しますので、夕子さんも是非…その記憶を消去して頂けませんやろか?」


「う~ん…どないしょ~かなぁ~これって、『エロ本国内版・読めもせん海外無修正版』と3点セットに成ってる話題やからなぁ…簡単には消去出来へんと思うで?」


「………あっ、僕の方は小学校までの『夕子の悪業三昧・蛮行の日々』をすべて消去しますので……これで、なんとか……?」


「アホっ、なにが『蛮行の日々』や……そんなモンは出来るだけ…早よ忘れ。」


「わ、忘れました…ほな、昼御飯も洞川温泉で良かったら『牡丹鍋とイワナの塩焼き』を御馳走させてもらいますので…これでなんとか……御代官様…」


「わかった…ただし酒付きやからな。帰りの運転は……越後屋に任せたで…」

「心得ました…ほな早よ行こ。」



 「今日のBGMは?」

「心配いらん『サミーディビス・Jr』はすべて録音済みや……今日は…ライブ盤『ココナッツグローブ』なんかどないや?」


「マサ…あんたええ趣味してるやないか。それに、その調子やったら出世も期待出来るかも知れへんで。」

「お前にだけ通用する技やと思うけどな…誰が『ココナッツグローブ』って言うて分かるんや?」


「アホっ……世界中には何人も居てる…はずや…絶対。」

「世界中な……夕子、シートベルトや。」


「あっ、うん。」「それにココナッツグローブはホール名や……」


「はいはい……どないしたんや? 声が小さくなっとるやないか?」

「…あんた、うちが少数派やと思うて、バカにしてるやろ?」

「そんな事あるかい……ジャージ族のお姉さんに向かって…」

「次の信号で止めてくれるか。」


「次の信号を超えたら、酒屋があるんや……行きも帰りも一人で運転するつもりなんやけどなぁ?」

「……次の信号で止めてくれたら、酒屋まで運転したるわ。」


「有難う…アホっ、素直に喜んどいたらど~やねん…今日は『少数民族救済奉仕活動日』なんや。」

「もう一回、噛まんと言えるか?」


「……運転中は話かけんといてくれ…」
 
 「アホっ……」



 「牡丹鍋って美味しいんや…マサよう知っとったなぁ?」

「もちろん俺も初めてやで…この前来た時に目を付けとったんや。」

「ふんふん…あんたにしたら上出来や。イワナも美味しいし、お酒も進むわ。」

「紅葉には早かったけど、紅葉鍋も在ったんやで。次に来た時にはこれやな。」


「うん、鹿も食べた事ないもんな。せやけど、牡丹鍋と云うたら能勢の方しか思いつかへんかったけど、山間部ではあちこちで食べられるみたいやなぁ。」

「こうなると、山の幸もええやないか。」

「ほんまや…あちこち開拓せんとアカンで。」

「せやろ、せやから今日はこことは違うて、帰り道の途中に在る…下市温泉で風呂に入るつもりなんやけど…?」


「ええ感じやんか…下調べは出来てるみたいやなぁ?」


「役に立つやろ? あとは、酒豪のお前やから心配はしてないけど、酒を飲んでるんやから長風呂には注意せいよ。」


「ふ~ん……役にも立つし、気遣いも出来る分けなんや。」


 「3点セットの消去をお忘れなく……」


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よしっ! マサっ! もうひと息やっ!(なにがだ(笑))

ほんとうに見ててじれったいカップルでしたがついに……(だからなにがだ(笑))

僕も菊人形おもしろいと思わなかったし、何じゃろかという感覚でした。(笑)

いまでも枚方パークでやってんのかな~?

ここに突っ込んでいいのかな~(笑)

ただいまで~~~~す

Re: タイトルなし

> ただいまで~~~~す

大門先生、お帰りなさい!

Re: タイトルなし

> 僕も菊人形おもしろいと思わなかったし、何じゃろかという感覚でした。(笑)
>
> いまでも枚方パークでやってんのかな~?
>
> ここに突っ込んでいいのかな~(笑)

孝ちゃんのパパ : 一時は中止されていた菊人形ですが、何周年とかのイベントとして続いているようですよ。
いよいよ後、2,3話で完結します…最後までお付き合い下さい。

Re: タイトルなし

> よしっ! マサっ! もうひと息やっ!(なにがだ(笑))
>
> ほんとうに見ててじれったいカップルでしたがついに……(だからなにがだ(笑))


ポール・ブリッツ さん: ほんとにもう少しです(なにがじゃ?)・・・気を揉まずに最後までお付き合い下さい。

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