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制服と割烹着(夕子と昌幸・青春篇) 第40話


 「アル~お前は幸せモンやど…夕子がちっこい時やったら、確実に髭を切られてるとこやからな。」

「また、しょうも無い事思い出して…それも早よ忘れて欲しいリストの上位ベスト3やないか。」

「お前の場合は上位が多過ぎて、ベスト3に20件は入ってるやろ? 計算が合わへんのにも程があるで。」

「アホっ。20件ってどこから出て来た数字やねん? なんぼなんでもそんなに在るはずが無いやろ。」

「あのなぁ、20件でも足りんやろ? 俺の社交辞令が分からんのか。」

「…もうええ。この話を続けたら、また一杯ほじくり出して来るんは目に見えてる。」

「あっ…そんな早よ気が付いたらアカンやないか。ええ流れやったのに。」

「アホっ、あんたの考える事ぐらい簡単に分かるわ。何年付き合うてると思てるんや…退屈したらロクな事を思いつかんのは、マサの子供の頃からの習性やないか。」

「う~ん…実はその通りやねん。今日は道場が使われへんから完全休養日なってしもうたんや…暇や、暇や、退屈や~~」


「うっとしい奴っちゃなぁ…あっ、電話やんか、ちょっと待っときや。」

「…って、おい、俺の家やで。」

「わかってるけど、今はうちとあんたしか居て無いんやで…」「もしもし、藤川ですが……はい、昌幸ですね……実は今、ニワトリと腕相撲をやってますんで、ちょっとだけ待ってやって下さいね…」「マサ~電話や~」


「お、お前、無茶苦茶な奴っちゃなぁ…誰からやねん?」「はい、もしもし代わりました昌幸ですが……はい! えっ、まさか…違いますよ……はぁ……はい……はい分かりました。失礼します。」「……」「…夕子~頼むわ~ビビらせんといてくれるか…仲のええ先輩で助かったけど、緊急の呼び出しとかやったらどないするつもりやねん。」

「アホっ! 小西さんやったからに決まってるやろ。小西さんとは、伊藤ちゃんの事も在って、ちょくちょく話をしてるからな、すぐに分かるし、仲もええからや。」

「そらまぁ…誰かれ無しに、あんな事を言うとは思わへんけどな…はっきり言うて無茶苦茶ウケとったで。伊藤ちゃんもおもろい子やけど『やっぱり、お前は凄い』と伝えてくれと言うとったわ。」

「よっしゃ…今度、電話をとる機会があったら『ウルトラマンとにらめっこ』にするからな、内緒にしとかなアカンで。」

「…ほんま、お前は凄いわ……」

「そんな事より、小西さんは何の用で電話してきたんや? 伊藤ちゃんがらみとは違うんやろな?」

「うん、それは違う要件やった。ただ、陸上部軍団が人気でなぁ、俺は勿論やけど小西先輩もええ彼女が出来たもんやから、あちこちからお願いをされてるみたいやで。」

「お願いって…季節に関係無く、飲み会のコンパをしてくれって事かいな?」

「そ~やねん。お前を手本としてる様な奴ばっかりやから、あっさりしてる上に高級バッグや貴金属に興味が無いところが大人気なんや。」「と成ると、主な必要経費は飲み食いだけやからな。」

「なるほど、ほんで飲み会の料金はまかしとけと云う事かいな?」

「勿論や。回数制限も無いと思うで。」

「喜んで来る奴ばっかりなんが、ちょっと恐ろしい気もするけどな…よっしゃ、ゴールデンウィークまでにセッティングしたるわ。」

「お~っ、ええ感じやないか。そんなに日数も無いからな、大丈夫やったらすぐに連絡を回したらんと…」

「あした…あさってまで待ってくれるか? 高木に声を掛けたら2時間以内に決まるはずや。まぁ、一日は保険やな。」

「高木さんの気合って、あれ以来入りっぱなしなんか?」

「アホっ、そんな言い方したら高木が飢えてるように聞こえるやないか。近いモンは在るかも知れんけど…伊藤ちゃんにええ彼氏が出来たんが余計な圧力になってるみたいや。」

「なるほどな、せやけど本人にその気が在るんやったら、高木さんの場合、なんぼでも相手は居てるはずや。」

「あんた、伊藤ちゃんが小西さんに取られて、高木に乗り換えたんとちゃうやろな?」

「お前、自分自身の存在をど~云うふうに考えてるねん?」

「あんたと一緒でなぁ…取りあえず、思い付いたら言うてしまうんや。」

「まぁ、それが普通やけどな。」「アル…お前いつの間に膝の上に乗ってたんや? 完全に落ち着いとるやないか。」


「アルの奴ほんまにマサには、ようなついてるなぁ…あんたが居てたら、うちの方へは来よらへんもんな。お父ちゃんの事も大好きやし、こいつオスのくせに男の方が好きみたいやで。」

「それは、お前の体に柔らかさが感じられへんからと違うんか?」

「アホな事言いなや…あんたの体の何処が柔らかいねん?」


「お前こそアホな事言うたらアカンで、ゴツゴツの度合いが違うやろ? お前の場合、どこを触っても『コツン・コツン』と言いそうやないか。」


「あのなぁ、そんな時代も在ったけど…って、みゆきと違うで!」

「あっ、それはずるいわ~」


「油断出来へんからな…ええか、確かに、そんな時代も在ったかも知れんけどなぁ、うちは現役を引退してから4年近くも経ってるんやで。現役のあんたよりゴツゴツしとったら具合が悪すぎるやろ?」

「ほんなら、お前の体からにじみ出る、容赦のない残虐性が、アルの本能を刺激すると云う事か?」

「あんたの持ってる、うちのイメージやけどなぁ…いっぺん、一から構築し直してもらう必要が在りそうやな。」


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