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制服と割烹着(夕子と昌幸・青春篇) 第24話

  「最近は…季節の変わり目になったら、決まって風邪をひきよる…お母んも、そろそろ年なんかなぁ…。」

  「そんなん、世間ではよう在る話やろ…あんたと、うちの家族が異常なんや。」

「まぁ、熱が出たと云うても…いつも、1日寝たら治りよる…。」                                            「実際のところ、お母んに寝込まれたら一番困るからなぁ…のんびりさせてやりたいけど…どうしても無理しよるんや…。」

   「せやから…うちが来たんやないか…。」

  「やっぱりそうか。せやけどお母ん、熱も下がったから言うて…起きて買い物に行きよったで…。」

「それこそやっぱりや…きのうは熱も在ったし、無理やり寝かせたんやけど…もっと早よう来たら良かったなぁ。」                「昭和一桁は無理しよるんや……ちょっとどいて…おっちゃん居てるんやろ…?」

   「…そら、休みやからな………。」

 「おっちゃん、きのうから言うてたやんか……うちが来るから、おばちゃんに…無理させたらアカンって…。」

  「あっ、夕子ちゃん……言うたんやけどな。 俺の言う事なんか聞きよらへんのや…。」

 「もう、役に立たんおっちゃんやなぁ…『あんたは黙っといたらええ』と、言われて…ほんまに黙っとったんやろ…。」

  「…せやねん…ごめんな夕子ちゃん。」

 「ほんま…しゃーないなぁ………次の時はしっかりしてや…。」

「ち…ちょっと……ちょっと待ってくれるか…ここは…俺の家で…間違い無いよなぁ…?」

 「なに眠たい事言うてるんや…ほんまに、役に立たん男ばっかりやで…。」

 「いや、せやから…今、お前が喋っとった相手は…俺の親父で…間違いないよなぁ…?」

  「アホっ!決まってるやろ!他のおっさんが居てたら怖いわ…アホっ!」

  「また、最初と最後に……。」

  「アホっ! アホっ! アホっ!」「これで…全文『アホっ』や…アホっ!」

 「……ま、まいった。」「…ほんならお前、きのうから手伝いに来てくれてたんか…?」

「前にも言うたやろ…1日1回は来てるんや…せやないと、おばちゃんが…熱出してるのんも判らんやないか。」                「きのうは、店と行ったり来たりしながら…嫌がるおばちゃんに、無理やり寝ててもろたんや。」

 「そうやったんか…ほな、きのうの晩御飯も…お母んが作るはずの無い【粕汁】の存在は…そのせいやったんやな…。」

「そこで気付かんかい…アホっ。」「だいたい、おばちゃんが寝てたら…あんたら父と子には…会話ちゅうモンが無いんか…?」

 「そう言われたら、無いかも知れんけど…とにかく【粕汁】は…ごっつい旨かったわ。 酔いも回らんかったし…。」

「あれだけ煮詰めたら、奈良漬よりも酔わへんわ… あったまると思うて…おばちゃんの為に作ったんや。」                  「ついでに言うとくけどなぁ…きのうは炊事だけや無うて、洗濯もうちがやったんや。」

  「えっ、ほんまにか…何から何まで悪かったなぁ……有難うやで。」

  「なんや、ガラにも無く感謝してるんか…?」


   「そらそうやろ… 当たり前やないか…。」

「そうか、それやったらな…下から2段目の引き出しの【エロ本コレクション】やけどなぁ……。」                          「とりあえずは見逃して…そのままにしといたったからな。 それこそ、感謝するんやで……アホっ。」

  「……あ…あれ…………。」

  「いまさら、恥ずかしがらんでもええやないか…アホっ。」

   「い、いや…せやから………。」

  「言い訳もせんでええ…取りあえず必要なんやろ…?アホっ。」

  「いや、その…必要って事は………。」

「いらんのやったら、捨てたらええやないか…?」「どないしたろか…とは、2秒くらいは考えたんやけど……。」               「あんなモンでも…800円も1000円も出して買うたんやから…可哀そうに思うて、見逃したる事にしたんや…アホっ。」

「そんなとこまで見たんか… なぁ、一言一言、最後に『アホっ』を付けるんは…ひとまず…やめといてくれるか…。」                「効果音と共に、鋭いトゲが…めり込むように刺さって来るんやけど……。」

  「ホ~~っ… なにせ、チタン製やからなぁ…ドスケベ!」

  「…あ…アホに戻してもろてもええやろか…?」

  「うちは、どっちでもかまへんで。」

「出来る事なら、どっちも付けへんようにして欲しいんやけど……。」                                         「なぁ、俺って仕事にせよ、練習せよ、終わったら…まっすぐ帰って来てるんは…知ってるやろ…?」

  「酒が、飲まれへんからやろ…?」

 「それも在る、それも在るけど……他の誘いも在るんやで………。」

  「他の誘いなぁ……飛田か?それとも…トルコ風呂か…?」

  「そ、そんな…ズバリ言わんでもええやんか…?」

 「ズバリもへったくれも在るか……行きたかったら…行って来たらええやないか。」

  「えっ、行ってもええんか…?」

  「ええけど…帰ってくんなよ。」

  「なぁ、素直にアカンって言うてくれた方が…精神的には優しいんやけど………。」

  「ようするに、行きたいんやろ…?」

  「…そんな事…言うて無いやろ。」

  「けど、興味は在りまくるんやろ…?」

 「そら、興味ぐらい…無い方がおかしいと思わんか…?」

「おかしいと思うから…エロ本を残しといたったやないか。」                                               「なんに使うんかは知らんけど…必要なんやろ…?このアホ、ボケ、カス、ドスケベが………。」

   「…うっ…ううっ………」

  「…ああ、夕子ちゃん…来ててくれてたんか…?」

「…おばちゃん…無理したらアカンやんか…でもまぁ、お帰り……ちょうど良かった……マサに、イジメられてたとこなんや。」

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コメント

エロ本の一冊二冊いいではないですか夕子さん。(´;ω;`)ブワッ

もう許してあげてください。(´;ω;`)ブワッ


……(笑)

ポール・ブリッツさん、いつも有難うございます。

確かにその通りですよね、でも夕子も面白がってるだけで大して気にしていないみたいですよ。

この手の話はこれからも出てきますのでお楽しみを・・・
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