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制服と割烹着(夕子と昌幸・青春篇)  第22話

 「まだまだ暑いけど、もう9月に入った…となると、夕子の誕生日も…もうすぐや…。」                                   「ええか、お前は俺より酒には強いと思うけど…なめたらアカンぞ……最初って云うのは…とにかく効くんやからな。」

  「あんたは、未だに…効きっぱなしやんか。」

「おいおい、確かにそうかも知れんけど、あの誕生日みたいな効き方は、あの日…あの時だけや。」                    「今では、先生が言うてたように、一杯目のビールは…もしかしたら、旨いのかも知れへんと…思い掛けてるんや。」

「なに、ややこしい言い方してるねん…?それって、旨いとは思わんって事やろ。」                                「それに、大ビン1本を空に出来たら…調子ええ方やないか。」                                              「お母ちゃんが言うとったで、仮にも居酒屋に来るお客さんで…あんたより弱い人は…見た事がないって。」

「それは俺も聞いたけど…軽くショックやったど。」                                                   「先生ほど、強くはならんでもええんやけど…もうちょっと飲めんと、付き合いも出来へん。」                       「先輩の結婚式でも、乾杯の一気飲みで…心拍数はMAXや…後は飲み食いも出来んまま…家まで帰って来るのが精一杯や…。」 「せやけどなぁ、ちゃんとは帰って来た訳やし…… 二日酔いは今のところ、誕生日の後が…最初で最後なんやで…。」

「なぁ、その辺にしといてくれるか… 聞いてる方が調子悪うなってくるわ。」                                 「だいたい、ビール1本で…どないして二日酔いになれるねん…?あんたには、あの焼酎のロック1杯が…決め手やったんや。」

 「そんなん、酒を飲んだ事の無いお前に…判るわけ無いやろ…?」

  「判るんや、うちには…飲まんでもな。」

「…と、とにかく、誕生日に何か欲しいモンって言うても、ジャージぐらいしか無いんやろ…?」                         「お前の誕生日には、好きなだけ俺が飲み食いさせたるわ… せめてもの…プレゼント代わりや。」

「確かに、これと云って欲しいモンは無いけども…自分の店で、自分の作ったモンを…食べさせてもろてもなぁ……。」        「いっそ、マサも無料でええから…気分良く、祝うてくれたらええんと違うんか…?」

 「う~ん……そうかも知れんけど、俺もなんて言うんか…気持ちの問題やからなぁ……ほんまに、なんにもないんか…?」

  「なんにも無いなぁ…強いて言えば………。」

  「ジャージやろ…?」

  「外出用のよそいきやで…。」

 「元々、そう云うジャンルが…ジャージには無いと思うで……お前、上下がそろてたら…スーツやと勘違いしてないか…?」

「ここで…『えっ違うんか…?』って、マサやったら…言うところやけどな。」                                     「さすがにそれは思うてへん… ただ、外出用のよそいきは…実際に存在するんや…。」

  「お前だけとは言わんけど、極めて珍しい…少数民族やと思うけど…俺は…。」

   「相変わらず、ややこしい言い方する奴っちゃなぁ……。」

  「いや、お前ほどや無いけど…俺自信も、ちょっとは含まれてるように思うからや。」

 「アホっ…あんたこそドップリやないか……制服と、柔道着を混ぜるんは…反則やで。」

 「なんで反則やねん…! ジャージを混ぜたら3種類やど……お前は、ジャージの…1種類だけやないか。」

「アホな事言うたらアカンで…制服と柔道着に種類が在るか?うちが何着のジャージを…持ってると思うてるんや…?」       「同じモンは1着も無いんやで。一緒にはせえへんけど…スーツかてそうやないか…… 何着持ってても…スーツはスーツやろ。」

「…ちょ、ちょっと待て……お前が優勢にみえるけど、根本的な間違いが在るやないか…?」                        「ええか、俺がもし女やったとして…二十歳にもなったら…『ビシッ』とスーツかワンピースでも着て、パンプスで『カッカッカッ』 と歩くに違いないと思うんや…なっ、カッコええやろ…?お前は…そう云う風には思わへんのか…?」

 「ふ~ん…なるほどな…判ったわ…。」「マサは、うちにそう云う格好を…させたい訳なんや…?」

  「…えっ………うん…実は……そ、そうなんや…。」

  「見てみたいんか…?」

  「…うん!……見てみたい。」

  「似合うと、思うてるんか…?」

 「絶対似合うやろ…無茶苦茶カッコええ…はずやと思うてる…。」

「あのなぁ…かかとの高い靴って…スパイクと逆やろ…?」                                             「せやけど、履くんやったら…うちはピンヒールしか履きたく無いんや……あんなモン履いたら…走られへんやないか。」

  「もう、走る必要も……飛ぶ必要も…無いんとちゃうんか…?」

「それは~うちかて、四六時中ジャージは…まずいと思うてるんや。」                                         「お母ちゃんにも…『少しくらいは…色気も必要な商売なんやで。』と、言われてる事やしなぁ…。」                   「…新しい順に、外出用、仕事着、普段着、部屋着、パジャマ…って確かに、こんな女は…珍しいかも知れへんなぁ………。」

  「珍しいどころか…少数過ぎて、民族とは呼べんと思うで…。」

「おもろいやないか…ちょっとだけ…腕を上げたようやなぁ…?」                                          「とにかく、マサの為にと思たら、シャクにも障るけど… まぁ、そのうち…考えてみるぐらいは…かまへんかもなぁ…。」

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コメント

こんばんは(^-^)
初コメ失礼致します。
いつもご訪問ありがとうございます(=^0^=)

関西弁って良いですよね~
関西人のタレントがテレビ等で関西弁で話すので、
全国的にも認知されていますしね。
もし仮に自分が長崎弁で小説を書いても、
全国の皆さんは意味がわからないでしょうからねえ。

お礼が遅くなりましたが、
ツィッターのフォローもありがとうございました(*^_^*)

Re: タイトルなし

> こんばんは(^-^)
> 初コメ失礼致します。
> いつもご訪問ありがとうございます(=^0^=)
>
> 関西弁って良いですよね~
> 関西人のタレントがテレビ等で関西弁で話すので、
> 全国的にも認知されていますしね。
> もし仮に自分が長崎弁で小説を書いても、
> 全国の皆さんは意味がわからないでしょうからねえ。
>
> お礼が遅くなりましたが、
> ツィッターのフォローもありがとうございました(*^_^*)

らすさん、ご丁寧に有難うございます。
今後ともよろしくお願いいたします。

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